ピンクとグレー観てきました

公開からかなり経ってしまいましたが、やっとピンクとグレーを観てきました。

 
原作を読んでいたので内容は分かっていましたが、それがどんな風に映画になるのか、どこまで忠実に再現されるのか、とても気になっていました。
 
ツイッターでいろんな感想を読む中で「開始3分で泣いてしまった」というような原作ファンならではの感想があって、その気持ちがすごく分かりました。冒頭のシーンを見た瞬間から、「あ…シゲが考えた世界だ…シゲが書いた字が映像になった…」っていうとんでもない感動の波が押し寄せてきて、私は涙というよりは終始鳥肌が立っていたなあという感じでした。改めて映画化ってすごい事だなと。そして感動ポイントとして絶対に「phalaenopsis」が入ってくると思うのですが…本来ならば文字だけで終わるはずだった詞に音が付けられて、まさか聴くことが出来るなんて思ってませんでした。本の世界だけでは分からない部分が、映画化によって分かることができる、それは本当に素敵なことだと思いました。
 
内容に触れすぎるのもあれなのでざっくりとした感想を書くことになりますが…予告編で「開始から62分の衝撃」「世界が変わる仕掛け」という表現がされていて、原作を読んでいたのであの展開のことか…と分かってはいたのですが、原作を読んだ時と同じように騙されたーーーーー!!!!!感がすごかったです。文字だけだとすぐに内容を飲み込むのが難しくて(あの大オチ以外にもサリーの性別のくだりとか大混乱だった私。ビックリしたアレ。)何回か読み直したのですが、あの理解出来た時の快感だったり、まんまと罠に引っかかってしまった感覚がカムバックしたようでした。本当に衝撃なんだよ…普通に見入ってるから自分が騙されていることに気づかないんだよ…シゲアキマジック勘弁してくれ…とにかく見終わった後の余韻が、映画の面白さを物語っていました。
 
中島裕翔くんはじめ、キャストのみなさんの体当たりの演技にもただただ圧倒されました。台詞がなかったり、色がなかったり、役者の表情や動きから読み取らないといけない時間もあったけど見事に引き込まれました。食い入るように見るとはこのことか。なかなか濃厚な大人のシーンもあったのですが、「アイドルだから」とか「ジャニーズだから」というようなベールを全て取っ払ってオブラートに包むことなく演じていて、単純に凄いなあと。でもまあ裕翔くんの例のシーンは見ててなかなか衝撃が強かったというのも正直なところで、一緒に見に行ったjump担の友達と「裕翔くん・・・・大人になったねぇ・・・・」と遠い目で語り合いました(笑)この間まで中学生だったじゃないか…いつの間に大人の男になったんだ…でも美しさで言えば、さすがアイドルだなと。綺麗な顔だなと()美少年だなと()
 
本編が終わってエンドロールとともに主題歌が流れてそこでも鳥肌。アジカンの疾走感ある楽曲が映画の雰囲気にピッタリでかっこよかった。そして「原作 加藤シゲアキ」という文字を見てジーンときちゃいました。凄いこと成し遂げたなこの男…と応援している身として誇らしさしか感じなかったです。この映画を通して彼のことを知る人が増えるっていうのは嬉しいことだし、うちのシゲ凄いでしょ!天才でしょ!って彼を、彼の作品を、知らない人に伝えたいです。
 
原作も知らなくて、映画も観ていない人からよく「どんな話なの?」という質問をされるのですが、もう一言で説明できるような単純さではないし気になるのなら是非劇場へ足を運んでください、とだけ伝えています。宣伝しています(笑)観た方が早いし、沢山の人と語り合いたいので観てくれ!!てか観ろ!!!!()
 
見終わって一夜明けても興奮冷めやらぬ…既にもう1回観たい。いや何回でも見れる。ゴテゴテのラブストーリーも嫌いではないけどこういう深さのある話大好きだなと改めて思ったし、今まで観た作品の中でも私のドストライクゾーンでした。
 
 
 
「ピンクとグレー」
 
 
 
忘れられない、大切な作品になりました。映画を観る前と観た後では感じ方も違うと思うので、もう一度原作を読み直してピンクとグレーの世界に浸ろうと思います。